インタビュー
「株式会社川畑板金」

代表取締役 川畑 忠行

新たな挑戦(グリーン・アーキ・レジリエンス)

その理念のもと、新しい挑戦を始められたのですね。

 はい。
この挑戦をグリーン・アーキ・レジリエンス事業と命名しました。
 グリーンは自然・環境のイメージ、アーキはアーキテクチャ・建築の略、レジリエンスは弾力性・回復力などの意味を持つ言葉で、転じて災害復旧・健康経営など持続可能性の意味でも使用されます。
 つまり、グリーン・アーキ・レジリエンスとは、環境に配慮した建築技術で、暮らしや労働・防災といった、建物にかかわる様々なシーンにおいて、持続可能性を実現することを目的とした事業です。

 もちろん専業としての建築板金という事業は変わらないのですが、他にも、雨漏り・遮熱・耐震・防災・救急・冷媒と事業が広がってきています。
自分たちの中ではすべてがつながっているのですが、お客様から見ると何者か分からない可能性もありますので。

 それらすべてを合わせた、みんなを笑顔にする事業
グリーン・アーキ・レジリエンスを提供する会社、川畑板金、というわけです。

確かに、経緯を知っている私でも時々、何の関連があるのか分からなくなる時がありますので、一つにまとまるとわかりやすくなりますね。

会社をブランド化する上で、やっておられる様々な商品や取り組み、考え方を一言で表す言葉としては、良い言葉だと思います。

最近AEDを会社に導入されたのも、その一環でしょうか。

 そうです。
ここ最近、全国の仲間が突然亡くなられるということが続いて、私や父親・母親も事故していますので、万が一の時、従業員を死から救う目的で導入しました。
 コンビニや役所にあるのは知っていますが、実際に使ったことがある人はほとんどいないのではないかと思います。
命を救う道具ですから、もし会社や現場でそのような場面に遭遇したとしても、うちの従業員には適切な対処ができるようになっておいてほしかったのです。

みんなを笑顔にするために。

 みんなを笑顔にするために。

事業継続BCPという考え方がありますが、いざ災害時、迅速に自社の事業を再稼働させますよ、という一般的な視点も良いのですが、例えば食品加工や運送業など、災害時の食料供給に関連するお客様の事業が迅速に再稼働できるように、中で働く人の命を守るために、自社の商品やサービスを提供します、という視点があっても良いと思います。

 生活や社会インフラを守るのも我々の役割ですから、そういった広い視点で見てみると、もっともっと世界が広がっていきますね。
 災害時は特に、物を運ぶのも機械を動かすのも人ですから、まずは人命を守るための耐震、避難経路を確保するための建物の軽量化。
そこには救急救命のAEDを使用することも含まれてくるかも知れません。
 避難生活には災害備蓄が必要不可欠ですから、備蓄倉庫の整備・運搬、遮熱による生活環境の改善、上下水道・給電設備なども含まれてくるかも知れません。
 そのためには、まず我々が生き延びなければいけませんので、皆の生活や安全を守るためのグリーン・アーキ・レジリエンス事業でもあります。

 商品としては、板金をベースにして、雨漏りから始まって、遮熱材リフレクティックス、軽量防災屋根、スチールアーチが今後どうなっていくか。
 周辺の救急や冷媒も含めて色々考えていきたいと思いますが、すべては従業員を含めたみなを笑顔にするための取り組みなのです。

これからも、みんなを笑顔にする、グリーン・アーキ・レジリエンス事業から、どんな新しい取り組みが生み出されてくるか、楽しみにしています。

 我々が持っている技術や経験は、本当に幅広い分野で貢献できると思っています。
コロナの渦中にマスクを寄贈した時も、豪雨災害の復旧をお手伝いした時も、カンボジアで学校建設に携わった時も、あの時の皆の笑顔は一生忘れません。
 みんなを笑顔にする取り組みを、これからも考え続けていきたいと思います。

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