インタビュー
「株式会社秋重板金工業」

取締役会長 秋重 正久(会長)

代表取締役 秋重 正幸(社長)

今後の社長・会長の目標

最後に、これれからの新社長の時代。
こんな会社にしていきたいな、といった、目標はございますでしょうか。

(社長)先に言う?

(会長)ワシかね?

では会長の目標からお聞きしてもよろしいでしょうか

(会長)
そうやね、さっきも話した昔の仕事のあれやこれややね。
今までのワシの経験とか、みんなの知識とか、ノウハウね。これを伝えていく事がそうかな。
それをAIで全部やってくれると良いよね。

良いかもしれませんね
ちなみに今、進み具合でいうと何合目あたりですか

(会長)まだまだ…2合目くらいか

では、まずは5合目あたりを目指していただいて

(社長)本当にそうと思います

社長はどうでしょうか。

(社長)
目標はゴールを先に設定せよ、とよく言われるんですが、会長がいま言った引継ぎに関しては、本当に早い方が良いと思っています。

後3年から5年ぐらいで完全に引き継いで、会長にはちょっと遊んでもらいたいなと思います。
一般的には65で一応定年ですので、会社に来なくても大丈夫だよ、というくらいにはしたいですね。

(社長)まあ、来るなって言っても来るんでしょうけど

会長は、会社に来なくても大丈夫だよと言われたら、何かやりたい事とかあられますか

(会長)色々あるね、旅行が好きだから

(社長)そうだったっけ

(会長)釣りもいいね

良いですね

(会長)今は忙しいから、やる余裕がないけどね、日曜日も仕事してるから

(社長)そうそう、だから早く引き継いで、元気なうちに余生を楽しんでもらいたいというか

(社長)そうなった時でも、会社として守るべき事、大切な事があれば、先に聞いておきたいですね。

(会長)
そうやね。
とにかく今のお客様を大事にして、引き継いでいって、伸ばしていってもらえれば、それでええ。
同族経営会社にせんでもええ思いよるし、大きくしたらええってもんでもないしね。
そう思いよるよ。

(社長)
そうですね。 会長の代で、1000万の会社が10億の会社になったので、売上だけでいうと10倍100倍になった訳ですが、今から10倍でも100億、100倍なら1000億の会社になるので。 そんな足元を見ないようなことは言いませんが、それでも2倍か3倍か、それくらいにはしたいと思っています。

そんなに簡単な事ではないと思いますが。

20億30億というと全国の板金屋さんでも、そうはいらっしゃいませんからね。

(社長)
成形している会社は別ですけど、純粋な板金屋さんとしては、そうはいませんので。やはり目標としては、経済規模は違いますけど、それくらいやっているT社さんに追いつきたいなと思いますね。 数字として追いつきたいというより、そういう経営を目指したいですね。

LLPの皆さん、本当に個性的ですごいんですけど、ゼネコンさん相手にしていくとすると、そうなりますね。

それぞれ皆さんの考え方で、完全元請化にシフトされた方や、下請けを極められた方や、本当に千差万別、個性的な方々ばかりです。今はその両者をバランスよく取ってらっしゃる方が多いですね。

御社のスタイルでしたら、もちろん一般顧客からの依頼にも対応しつつですが、ゼネコンさんが仕事を頼めるのは秋重1社しかない、という状態を目指すのが王道ですね。

(社長)
県内では、ほぼ1社ですので、ある意味、来た仕事をちゃんと、丁寧に、いい仕事をする事の方が大事ですね。

そうですね。
依頼がどれだけ多くても、少なくても、受けれる態勢を維持しておくことが大切になりますから。やはり、そのための雇用であったり育成であったり、他社との連携であったり。
一丸となった協力体制というものが大切になると思います。

人を多く抱えることになるので、それはそれでリスクでもあるのですが。

(社長)
今は忙しいのでそれどころではないのですが。
実は、工程の都合で時間が空いてしまった時とか、雨の日とか。定年退職された方とか、外国人の子達とか。もっと言うと、社員の家族とか、地域の子供達とか。そんなシーンで皆が集まってワイワイできるような、そんな何かを作りたいなとも思っています。

社会貢献と言うとおこがましいですけど、そういうのも私の目標というか、役割の1つだと思っています。

素晴らしいお考えです。

その為にもまずは、引き継ぎのほうも、まだ2合目ですので

(社長)そっちが先ですね

失礼しました

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