インタビュー
「株式会社秋重板金工業」

取締役会長 秋重 正久(会長)

代表取締役 秋重 正幸(社長)

社長を継ごうと心に決めた経緯

そんな中で、2023年、社長になられたわけですけれども。
社長になろうという覚悟を決められた、何か出来事があられたのでしょうか。
会長が社長になられた時と同じ年齢で交代された、というお話しでしたが。

(社長)
いや…それはあったと言うか、何て言うか…まあ恥ずかしい話しなんですが、時間でしょうがないからもうそろそろ、という感じなんです。
まだまだ会長も元気でしたが、私も入社5・6年、年齢でいうと35・36歳くらいの時かな、自分もいい歳になってきたから、そろそろ変わらなくちゃいけないんだろうな、と思っていました。

会長が社長になった時と同じ年齢だった、というのは、たまたま、後で調べたら分かっただけです。

(会長)
あとは、周りの人からのアドバイスもあってね、
 息子にはよ変わらせた方がええ
 交代するなら早い方がええじゃろ
 若い時に代わっておいた方がみんな応援しやすい
って。

(社長)
私も、あんまり分かっていません、とか言っても、
 分からんでも代われ
 いつになっても分からん事はある
 分かってからって言っとったら何もできん
って。

確かに、会長はじめご年配の方々もまだまだお元気ですし、ちょっと空白の年齢層はありますが、その上の会長世代がいていただけるというのは、若い子達にとっては安心して働ける環境だと思います。
(期待しているという名目で)何でもかんでも責任と権限を若い子達に背負わせていると、やっぱりどっかで限界がきてしまいますから。

安心してその荷物を担いでいただくためには、その荷物を下ろせる場所を確保しておいてあげる、というのも大切な事です。
任せる方も、いざとなれば何とかできる状態のほうが、安心して任せられますしね。

(社長)
そうですね。
事務所の中では私が一番若いですが、現場では20代の子達が頑張ってくれているので、日ごろから、何かあっても上がおるけ安心して頑張りよれ、無理だけはすんなよ、というつもりで声掛けをしています。

プレッシャーに感じ過ぎず、程よいプレッシャーで仕事ができているという事ですね。

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