取締役会長 秋重 正久(会長)
代表取締役 秋重 正幸(社長)
今だからこそ正久会長に聞いてみたいこと
では、会長が頑張ってこられた30年、そしてこれから社長が頑張っていかれる30年に向けて。こういう機会だから今のうちに会長に聞いてみたい事、聞いておきたい事はございますか。
(社長)
いやそれが、テーマをもらってから考えてはみたんですが、普段から聞きたい事は聞いているので、無いんですよね。
遠慮とかではなくて、逆に、これを言っておかないといけない、ということがあれば言ってほしいです。
(会長)ワシも、日頃から言いたい事は言ってるから、言う事はないですね。
何か良いですね、そういう関係
(社長)そういうオチでいいんじゃないですか
そうしましょう
普段からお二人でコミュニケーションを取られ、言いたいことは言って、時にはぶつかる事もあるのでしょうか。
(社長)あんまりぶつかる事もないね
(会長)あんまりないね
(社長)
決定的に何か意見がぶつかったという記憶はないですね。
何かを判断する事があっても、私はこう思うんだけど、どう思う?って聞くと、ワシはこう思うよって応えが返ってくる。それが、ああなるほどって思う事の方が多いんですよ。
逆に、私の考えで(たぶん)良いんでしょうけど、どう思う?って聞いても…
おおそやな、それで終わり。
(社長)何でもええよ、ええよ、と言われると
本当にそれでいいのかなって心配になってしまいますね
(社長)そうそう
会長どうですか
(会長)
駄目な時はダメって言うし、もっとこうした方がええ場合はそう言うし。それを、ああそうかって思ってくれてりゃうれしいね。
どっちでもええ場合(どちらを選んでも一長一短ある場合)は、やるのは社長じゃけ、社長の思うようにやったらええ。
なるほど、ぶつからない理由は、そういうところでしょうね。
駄目なものにはアドバイスがあるから、駄目な基準が分かって、そのアドバイスを受け入れやすい。
他にもいくつか考え方があっても、間違いでなければ「ええよ」という応えだけが返ってくる。
中途半端なアドバイスや、複数の選択肢の提示が無いから、はっきりしていて分かりやすいのでしょうね。
そんなやりとりがありながら、丸1年くらいになりますか、代表交代されて。
おそらく「ええよ」率が上がっているんじゃないかと思うのですが。
(社長)
そうですね。1年と少し、そうなる前からやっていたような感じですが、なったころは勝手にプレッシャーを感じて、元気が出なかった時もあったのですが。
最近になって(1年経って)やっと慣れてきたという感じですね。
いわゆる社長業のようなものは、交代する前からあまりプレッシャーに感じる事はないのですが、とにかく実務が大変なので。
まだ半分以上は会長がやっているような状態で、本当に、少しずつ会長から引き継いでいる最中です。